八日月 夜/橋上の戦い






/1


 闇を照らす月と星達が浮かぶ空。

 その下、深山と新都を繋ぐ唯一の道の上に一人の女性の姿がある。
 例の噂と、昏睡事件のせいだろう。
 辺りに人影はなく、静寂だけがこの町を包み込んでいる。





 ─────夜。

 それは彼女にとって吸血鬼の時間と変わりない。
 それは彼女にとって仕事の時間と変わりない。

 日の光を嫌う吸血鬼は闇が支配する夜を徘徊し、人を襲う。
 そしてそれを狩るのが彼女、シエルの仕事である。

 だがこの町に吸血鬼という存在は存在しない。
 あるのはタタリという現象のみ。

 ───いや、正確には違う。
 タタリの子であるシオン・エルトナムがこの町に入っているはずだ。
 だが彼女は今回のターゲットではない。
 ターゲットはその親、タタリ。

 一夜限りの具現をし、そのコミュニティの血を吸い尽くし、夜明けと共に消える現象、それがタタリ。

 以前、シオン・エルトナムに聞いた話では、おそらく真にカタチを得るのは満月の夜。
 しかし、その前でもタタリは具現化する。
 その為、彼女は夜な夜な町を徘徊しているのだが………。

「はぁ……タタリどころか他のマスターとも出会いませんね」

 そう。
 彼女は士郎達と出会ってから他のマスターと出会っていないのだ。彼らと出会えたのは、彼女が教会を訪れた少し後に彼らの姿を見かけたから。相手がこの地の管理者である遠坂凛であったのも運が良かった。それで話し合いの場を作ろうと準備をしたのだが……。まさかあんな事になるとは。

「どうにも今回は空回りが多いようですね」

「毎日毎日カレーばっかり作ってるからですよー」

「うるさいですよ、セブン」

 そんななんでもない会話をしながら修道服の女性は思案する。

 ……このままで埒があかない。
 こちらが探しても出てこないなら、向こうから来させればいい。
 来なくてはならないように仕向けるか、餌を用意すればいい。

 ならば───

「セブン。明日は少し遠出しますよ」

「ほえ? どこ行くんですか?」

「秘密です。明日になればわかりますよ。
 というわけで今日はもう戻りましょう」

 そう言い、歩みを早めようとした時。


 ───前方から。


 ───時代錯誤の兵士のような一団が。


 ───こちらに向かって歩いてきた。


「ま、マ、マスタ〜!? あれはなんですかー!?」

 前方へと視線を投げたまま、状況を把握する為、思考を廻す。

「……他のマスターのようですね。
 車道に上がりますよ。
 広いところでないと私たちの力は生かせませんから」

 音も無く、一息で歩道橋から車道へと上るシエル。
 それを見越したように、前方にはすでに敵の兵が展開されていた。

「出番ですよ、バーサーカー。
 私たちの初陣です。派手に行きましょう!」

 その言葉と共に、ギリシャの大英雄が現界する───!

「■■■■■■■■─────!」

 この時を待ちわびていたかのようにバーサーカーは咆哮した。
 手に携えし斧剣を構え、敵の一団に突撃する!

 ────その様はまさに暴風。
 振るわれる斧剣は猛き風となり、迫り来る一団を駆逐する。

「うわー。すごいですねー、バーサーカーさん」

 いつの間にか鉄骨の上へと移動し、一方的な暴力を見守るシエルとセブン。
 その目は敵の一団ではなく、バーサーカーへと向けられていた。

 それもそうだ。
 これは彼女らにとっての初めての戦い。
 己がサーヴァントの正体を知ってはいても、実際に見るのとではまるで違う。

「ええ。我がサーヴァントながら恐ろしい。
 しかし………バーサーカー! なるべく橋を壊さないようにお願いしますよ!」

 そう。
 彼の暴力は圧倒的すぎる。
 眼前に迫る敵をなぎ払っているだけだというのに、巻き起こる風は橋を軋ませ、唸りを上げている。

「■■■■■■■■─────!」

「わかってくれたんですかね………」

「きっと大丈夫でしょう。
 さて、私も援護に行きましょうか」

 バーサーカーが陣取るは橋の丁度真ん中辺り。
 上から見下ろす限りでは、敵兵はかなり向こう、橋の終わりまで埋め尽くされている。
 バーサーカーの攻撃が届かない場所の敵を狙うべく、鉄骨を飛び移る。
 しかし────

 敵の一団の後方、そこから無数の矢が放たれる!

「………前線に重装備の槍兵、後方に弓兵ですか。
 まるで古代の軍隊ですね」

 シエルは舞うように鉄骨を飛び移り、その攻撃を回避する。

「ではあの弓兵達を狙うとしますか。
 バーサーカーには効かないかもしれませんが、邪魔でしょうし。
 それでは、弓のシエルの力、お見せしましょう!」

 どこからか取り出した六本の黒鍵。
 それを両の手で挟み、宙を舞い、投擲する!





/2


 地上では暴風が荒れ狂い、空中からは剣の雨が降り注ぐ。
 そこは既に死地。
 一方的な暴力によって敵を駆逐し、橋を軋ませ、その全てを薙ぎ払う。

 ……だがそれでも終わりは来ない。最初に視認した半数以上の敵兵を倒したはずだが、敵は衰えを見せることはなかった。

「………倒しても倒しても増え続ける。
 なんですか、これは。キリがありませんね」

 シエルの黒鍵は消耗品。
 剣としてでは無く、矢として使うその特性上、使えば消耗するのは当たり前だ。
 いくらシエルが無数に黒鍵を身に着けていようと、一つの軍隊を相手取るには足りはしない。

「マスター!」

 刹那、セブンの声が辺りに響く。
 シエルが振り返るとそこには───

「なッ………! 後方から!? 挟撃ですか!」

 そう。
 新都方面から迫り来る一団を迎撃していたシエルたちの後方。
 深山方面から新たな一団が現れたのだ。

 ────状況を分析する。
 確かにバーサーカーは強力だ。
 圧倒的な暴力と、その身を守る宝具。一対一の戦闘ならば、彼に勝てるサーヴァントなど数える程だろう。
 しかし今相手取っているのは軍隊だ。流石のバーサーカーといえど、一人で無限を相手取るのは厳しすぎる。
 さらに言えば、宝具によるものと思われるこの軍勢には、瞬発力がものをいう。
 一気に消滅させない限り、その数を減らすことが難しい。
 そういう点から考えれば、この相手はバーサーカーとは相性が悪い。

 後方からの敵軍の出現とともに、前方の敵軍の増援は止んだようだ。
 ならば───

「バーサーカー! 前方の敵を駆逐し、このエリアを離脱します!
 後方の敵は無視して構いません!」

 いかにギリシャの大英雄といえど、前後からの攻撃を受けては耐え切れまい。
 ならば手薄な方を潰し、後方の憂いを断ち正面から戦うか、そのまま離脱するのが最善。

「■■■■■■■■──────!」

 バーサーカーが突撃する。
 眼前の敵などものともせず、駆逐しながら進軍する。
 その様はまさにブレーキの壊れた暴走列車。
 止まることを知らず、ただ前へ前へと突き進む!

 脅威の勢いで進軍するバーサーカー。その甲斐あってか、もう少しで橋を抜けられる。
 そんな時───

 バーサーカーの後方。迫ってきていた敵の一団。
 その中から、一つの銀色の影が飛び出す───!

 それは身に纏う鎧など物ともせず、疾風のように大地を駆ける。
 そしてその手に構えられた銀色に輝く剣が、発動を今か今かと待ち望む!

「──────くッ」

 ───あの剣はやばい。
 そう、体の芯が直感する。

 間に合わない。
 いかにバーサーカーといえど、あの剣の前では無残にその身を散らせるだけだ。

 だが策はある。ならば今は自分の身を守ることを第一に考えろ。
 多少のダメージなど覚悟の上。
 足にめいっぱいの力を込め、眼下を流れる未遠川へと、その身を投げる!


「“────運命を切り拓く剣(ゴルディオス)────”」


 下段より振り上げられた剣は、極光となりてバーサーカーへと襲い掛かる。
 鉄骨を粉砕し、大気を切り裂き、天をも貫く白銀の一撃。



 全てを飲み込む銀光の奔流は、やがて闇へと収束し、遥か大空へと消えていった。





/3


 ────辺りを静寂が包み込む。
 いつの間にか兵士の群れはその姿を消し、冬木大橋はいつも通りの様相を呈していた。

 橋の上に残されたのは、五つの影。

「────やりすぎだ……ライダー」

「オレは貴公の命令に従っただけだ。
 非があるとすれば、このような場所であのような作戦を立案した貴公のせいであろう」

「あー……まぁ、その通りだが……」

 銀の従者の言葉に、渋い顔をする蒼崎橙子。

 正直ここまでだとは思わなかった。
 確かにサーヴァントという存在を、英霊という存在を疑いはしなかった。
 しかし、心のどこかで軽視していたのは揺ぎ無い事実であろう。
 だがそれは嬉しくもあった。
 嬉しい誤算。これは、橙子の望みを叶える可能性を持つモノなのだから。

 現状を確認する。
 橋は道路部分にはさほど損壊は無い。ただ、鉄骨の部分。
 そこが一直線に削り取られているのだ。

 まぁ相手が橋を抜ける直前であったが故に、被害は最小限と言えるが、もし橋の中央で放とうものならどうなっていたかわかったものじゃない。

 念の為、遮音の結界を張っていたのだが、剣の一撃と共に破壊されてしまった。
 これでは、どれほど遮音できたかすらわからない。

「まぁいい。どうせ監督役とやらがどうにかしてくれるだろう」

「トウコはいつも無茶苦茶だ」

「お前にだけは言われたくないがね、式」

「はっはっは。豪快な姉ちゃんじゃねぇか!
 さすがにあれモロに喰らって生きてねーだろ。なぁ、旦那」

 青い従者と両儀式が口を挟む。

 視線を向けるのは前方───残った一つの影。
 黒い肉塊。
 微動だにせず、煙を発し、焼け焦げた匂いのする生物であったモノ。
 ただ佇む、バーサーカーの成れの果て。

「変な名で呼ぶな、ランサー。オレは貴様などとは馴れ合わぬ」

「堅いねぇ。いいじゃねぇか、仲間のうちぐらいはよ。
 敵になったらすっぱり落として、やりあうのが漢ってもんだろ」

「ふん」

 飄々とした態度をとるランサーに対し、ライダーはどうやら堅物のようだ。
 だが元々殺し合いをする為に召喚されるサーヴァント。
 それを考えれば、ランサーの方がおかしいとも取れるだろう。

「さて。飛び降りたバーサーカーのマスターでも見に行くか」

 そう言い、踵を返そうとした時。



「■■■■■■■■─────!」



 突如前方よりあがる黒い咆哮。
 死んだはずの狂戦士が、産声を上げるようにその体を修復、形成していく。

「な────に」

 ────それは誰の言葉であったか。

「■■■■■■■■─────!」

 黒い巨人が動き出す。だがその動きは未だ緩慢。
 しかし、死に至るはずの傷もいつの間にか癒え、あるべき姿へと立ち返る。

「チッ。ライダー!」
「ランサー」

「了承した」
「あいよ」

 二人のマスターの声と共に、その従者が疾走する。
 その直後。

「残念でしたね、蒼崎橙子」

 ───背後。
 飛び降りたはずの女性が、いつの間にか後ろにいた。

 その姿は水に濡れているようだ。
 川に飛び込んだのは間違いないようだが。

「貴様………」

「何故彼が生きているか、ですか?
 簡単ですよ、彼の真名はヘラクレスなんです」

 その言葉に、橙子の顔が曇り、何かを思案する。

「命のストック………蘇生魔術の重ねがけか」

「さずがですね。その通りです。
 バーサーカーは十二回殺さないと死なないんですよ」

 十二の試練───神の祝福(のろい)によって与えられた不死性。
 ヘラクレスが乗り越えた試練の数だけの命、つまり十二回殺さなければ、ヘラクレスは死なないのだ。

 だが蒼崎橙子は解せなかった。
 何故ヤツは自らのサーヴァントの正体を、その宝具を明かすのか。

 答えは単純。シエルはある取引を持ちかけるつもりであるからだ。
 だがそれを彼女は知るよしもない。

「こちらからも質問させて頂きますね。
 封印指定の魔術師である貴女が、何故このようなものに参加しているんですか?
 あまり派手な動きをすると、居場所がバレてしまいますよ?」

「何、破格の報酬の仕事だったものでね。
 それに、私の名を知ってわざわざ関わりに来る魔術師もそういまいよ。
 バレたらバレたで、そいつをブチ殺せばいいだけの話だ。
 まぁ、まさか埋葬機関の人間、弓のシエルがいるとは思わなかったがね」

 それは本当であり嘘である。

 彼女が受けた最初の依頼は「聖杯の奪取」。
 どこの誰だか知らないが、あるかないかもわからないものの為に、破格の金を出すと言うのだ。
 なかった、と言えば前金だけでも十分元は取れている。

 だがそれは建前。
 依頼の内容を、洗えば洗うほど矛盾が出てくる。
 そんなに欲しければ自分で参加すればいい。
 金だけはある三流魔術師かとも思ったが、わざわざ魔術協会にケンカを売るような真似はしまい。

 そうして仲介屋に詰め寄った結果。大元の依頼主は魔術協会の人間であった。
 どう巡り巡って、封印指定の魔術師である蒼崎橙子の元に来たかは不明だが、正式な依頼は「教会の乱入者に聖杯を奪われるな」であった。

 水面下で繰り広げられている協会と教会の殺し合い。
 わざわざフリーの魔術師を使い、意地でも教会に渡すまいとするのだ。
 よほど教会が嫌いな人間なのだろう。

 まぁそんなことはどうでもいい。
 唯一つ誤算がある。
 まさか、埋葬機関の人間が参加者だとは思わなかった。
 吸血鬼を狩ることしか興味の無い連中が、わざわざ聖杯を奪う為に参加するなど誰が思うか。
 その辺の代行者くらいならなんとかなるかもしれないが、アレは別格。

 ライダーは二つもの宝具を使用し、その身の魔力はかなり低下している。
 ランサーと二人掛かりとはいえ、あのバーサーカー相手では分が悪いだろう。
 十二回も殺せなど、反則もいいところだ。

 この目の前の女にしてもそうだ。
 蒼崎橙子は戦闘向きな魔術師ではない。よって戦いはほぼ使い魔に任せて行う。
 しかし、オレンジ色の鞄はかつて荒耶宗蓮に破壊され、修復は済んでおらず、匣の方は今日は持って来ていない。
 つまりライダーをバーサーカーに足止めされている今、橙子は真実無力であった。
 ルーンを用い、式と二人掛かりでも勝てるか確率は五分以下。
 はっきり言って状況はかなりマズい。

 何度も言うようだが、前金だけで十分元は取れている。
 ────ここらが引き際か。

「さて、チェックメイトですよ。
 戦いますか? 私はそれでも構いませんが」

「できれば遠慮したいがね」

 橙子がどうしたものか、と思案し、シエルが取引を持ちかけようとしたその時。



「ダメダメ。ソイツには手を出すな」



 ───頭上。

 壊れていない鉄骨の上。
 そこに───、一人の少年が姿を現した。

 風になびく金色の髪。透き通るような白い肌と全てを見透かすような紺碧の瞳。
 黒のローブ、誰もが想像するような魔法使いの格好で、月の光をその身に受ける一人の年若き少年。

「────な。
 まさか四人目のサーヴァント!?」

 シエルは驚きを隠せない。
 それもそうだろう。
 一つ所に四人ものサーヴァントが集まるなど、有り得ようか。

「えーっと、そっちのカソックの人。
 悪いけど、蒼崎橙子は殺させないよ」

 そう言って、鉄骨の上から飛び降り、両者の間にふわりと降り立つ。

「なんだ、貴様は。私を助けるつもりか?」

「別にそういうわけじゃないけど。
 個人的にアンタには興味があるだけ。いや、アンタ達姉妹に、かな」

 瞬間────空気が凍る。

「ほう。貴様のマスター、青子か」

「さすがマイマスターの麗しのお姉サマ。察しがいいね」

 ケラケラと嗤う少年。

「まさか……青の魔法使いが……」

 先程の威勢はどこへ行ったのか。シエルの顔は青ざめている。

「って事だからさ。アンタ、退いてくれない?
 流石に三対一だと、バーサーカーでもキツイんじゃないかな」

 退いてくれれば手出しはしないよ、と付け足し少年は嗤う。

 流石のバーサーカーでも三対一は厳しいだろう。
 それにこの少年がこのままシエルに攻撃しないとも限らない。
 相手は魔法使いの呼び出したサーヴァント。
 どれほどの力を秘めているのか、想像もつかない。

 一気に形勢は傾き、取引を持ちかける側から持ちかけられる側へと転落した。
 唯一つ。
 現状から理解できることは、この提案を拒否すればシエル達は敗北する、ということ。
 刹那のうちに思考を巡らせ、最善の一手を打つ。

「………いいでしょう。バーサーカー! 退きますよ!」

 歩道橋へと降り、新都方面へと駆け抜ける。
 それに倣い、バーサーカーも二人のサーヴァントを振り払い、冬木大橋を離脱する。





/4


 ────残されたのは二組の主従と一人の少年。

「まさか、青子に助けられるとはな。虫唾が走る」

 チッと舌打ちし、ポケットから煙草を取り出し火をつける橙子。

「あー、マスターの命令じゃないから安心しなよ。
 これは独断だからさ」

「ならば余計に不思議だな。
 あいつのサーヴァントであるお前が私を助ける理由など、どこにもないだろう」

「さっきも言っただろう? アンタら姉妹に興味があるってね」

 そう言って。
 少年は橙子たちから距離を取る。

「三日後、新都にある中央公園で待ってるよ」

「────何」

「必ず来いよ、待ってるから。
 マスターと二人でね」

 現れた時と同じように、忽然と、闇に溶けるようにその姿を消していく少年。
 最後に────最も口にしてはいけない言葉を残して。







「殺してみろよ。 『─────傷んだ赤色(スカー・レッド)─────』」








 ───冷たい、凍えるような風が吹く。

「────よく言った。
 式、私は用事ができた。仕事ももういい。好きにしろ」

 橙子はそれだけを式に告げ、冬木大橋を後にする。
 残されたのは着物の女性と青い槍兵。

「おい、式。どうすんだ?」

「別にどうも。好きなようにするだけだよ。とりあえず帰って寝る」

「あいよ」

 何事もなかったように式はランサーに告げ、ホテルへと歩を進める。



 ────こうして、橋上の戦いは終わりを告げる。



 後に残ったのは、壊れかけた建築物と、切っても切れない一つの因縁だけ。
 組まれた約束がどのような結末を迎えるのか、それを知る者は誰もいない────









後書きと解説

第十二話、シエル&バサカvs橙子&ライダー(+式&ランサ)でした。
式と兄貴ほとんど何もしてないですね………。
まぁいいか。

バサカとシエルの実力を発揮できるのはやっぱり大軍相手かなーと思い、
ライダをぶつけて見ました。

キャスタはほぼオリキャラみたいなもんです。
ただオリキャラ主義者じゃないので、彼はきっと凄惨な………。
言っちゃならない事も言っちゃったし。
ルビについてはどこかでこんなルビだったような気がするんですが……。
なくてもいいかもしれません。

何が書きたかったかというと。
蒼崎姉妹にコンタクトを取らせたかっただけです、はい。






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